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【私的大河ドラマ論~「べらぼう」によせて~】

2025年05月13日

今年の大河、もうじき折り返しを迎えますが、今年も悔しいくらいにオモシロイです。

昨年から二年連続して、合戦のない世の中が描かれますが、充分に視聴に耐えうるどころか、毎週が楽しみと言える境地です。

その楽しみの理由を個人的に分析しますと、まず①花街という秘境(江戸吉原)が舞台であること。

次にそれなりに②聞いたことのある有名人が複数(田沼意次・平賀源内・北斎・歌麿・写楽・多分馬琴も)出てくることでしょうか。

まず①ですが、NHK美術スタッフの拘りがハンパないです。艶やかな着物に毒々しいメイクの花魁に加え、遊郭内を飾る襖絵のサイケな絵画、床の間の掛け軸、壺、そして格天井と、うつつの世でない感を引き出しています。

また両側に軒を連ねる遊郭を真っ直ぐに延びるメイインストリートは、局が数年前に採用したLEDウォールを駆使し、スタジオ内に祇園の花見小路と思しき街並みを現出させています。

②の登場人物も重要です。これが無名の人物なら、物語そのものがフィクションと捉える向きが多かったでしょう。

田沼以外、これも前年大河同様、名前だけ知ってはいるが、詳しいことは分からないヒトが複数名出てくるのが、人物への興味からチャンネルを合わせそうです。

但し、あくまでも民間人であるため記録にはなく、毎週のストーリーがほぼ脚色であるのは致し方ありません。

それでも一視聴者として、毎週とても楽しみであり、飽きることがないのは原作が秀逸なるがゆえでしょう。

次にこの時代(江戸中期)が描かれるのは極めて期待薄のため、今はこの絢爛と頽廃がループする街からのし上がった稀代の“風俗アートの傀儡子”ツタジュウの生涯を観ていこうと思います。








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